消防設備の中で消火栓は馴染みがありますね。
さて、今回は屋外消火栓です。
ざっくりとですが屋内消火栓
が屋外に設置されてると考えて頂けたら
内容が理解しやすいです。
使い方や起動の仕組みも酷似している為
まずは屋内消火栓の記事をご覧ください。
それでは屋外消火栓設備の解説です。
この記事を読む事で
➡︎屋外消火栓とは
➡︎屋内消火栓との違い
について学ぶ事が出来ます。
屋外消火栓とは
屋外に設置された消火栓により
1階、2階部分へ放水し消火、延焼を防ぐ事
を目的とした設備です。
じゃあ屋内消火栓を1階と2階に
設置すればいいんじゃないの?
と思いますね。
そこにはちゃんと設備の違いがあるんです。
屋内消火栓との違い
屋内消火栓との大きな違いは
放水量とホースの太さにあります。
早速、両者の比較をしてみましょう。
放水量の比較
屋内消火栓 ➡ 130ℓ/min (1号消火栓)
屋外消火栓 ➡ 350ℓ/min
※ℓ/minとは、1分間に何ℓ放水できるかの単位。130ℓ/minは1分間に130ℓ放水できる
放水量に大きな違いがありますね。
毎分約220ℓの差があります。
屋外消火栓の方が消火能力に
優れていることがわかります。
配管の太さの比較
屋内消火栓 ➡ 40A
屋外消火栓 ➡ 50A~65A
Aとは配管のサイズの事。40A→外径48.6㎜ 65A→外径76.3㎜
屋外消火栓の方が配管も太くなっていますね。
配管が太くなるということは
ホースも太くなります。
それではホースの性能も比較してみましょう。
ホース性能の比較
[サイズ]
屋内消火栓 ➡ 40A
屋外消火栓 ➡ 50A~65A
ここまでは配管と同じサイズですね。
もう一つ、使用圧力の違いがあります。
[使用圧力]
屋内消火栓 ➡ 0.7Mpa
屋外消火栓 ➡ 0.9~1.6Mpa
Mpa(メガパスカル)とは圧力の単位。ホース内に水が流れる際、ホースに圧力がかかる。
以上、大きく違う点は上記の3点です。
放水量やホースの太さから
屋外消火栓の方が消火能力が高い事が分かりますね。
消火栓は設置されているだけでは意味がありません。
使用方法を確認しておき、いざという時に
使えるようにしておきましょう。
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