この記事を読んでいるという事は新規開業やテナント開設を考えてる方、若しくは設備関係の仕事をしている、やろうと思っている方ではないでしょうか。
今回のテーマは『防火対象物とは』です。法律では少し堅苦しく書いてあるので、出来る限り分かりやすい言葉で説明します。
この記事を読む事で
➡︎防火対象物とは
➡︎特定防火対象物
➡︎非特定防火対象物
について学ぶ事ができます。
防火対象物とは
まずは法文から
“山林または舟車、船きょ若しくは埠頭に繋留された船舶、建築物その他の工作物若しくはこれに属するもの”
なんのこっちゃって感じですね。消防設備士の試験ではこの文言が高頻度で出題されます。
↓簡単に言うと↓
山や森
船や車
ドック(船を製造、修理する場所)
停まっている船
建物
トンネルや水路
これらをまとめて
防火対象物
といいます。
◯防火対象物というと建物を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、山や森、車や船まで入るんだ!という事を覚えて下さい。
防火の対象となるものは、建物、山や森、乗り物だ!ってな感じです。
防火対象物の種類
防火対象物は大きく2つに分類する事が出来ます。
1つ目は特定防火対象物
2つ目は非特定防火対象物
特定?非特定?と少し難しくなりそうですがそんなことはありません。分かりやすく解説します!
次章ではこの2種類の違いを解説します。
その他の防火対象物については
他の記事で述べていますのでそちらをご覧下さい。
特定防火対象物と非特定防火対象物の違い
簡単に説明すると
不特定多数の人が利用する場所かどうか
によって決まります。
不特定多数の出入がある ➡︎ 特定防火対象物
不特定多数の出入がない ➡︎ 非特定防火対象物
もう少し掘り下げます。
特定防火対象物
不特定多数の人が利用する場所は『特定防火対象物』
つまり色んな人の出入があると言うことですね。
例えば飲食店やホテルなどです。色んな人が出入りしますね。
もしも飲食店やホテルで火災があった場合を想定すると、初めて来店の人も多いと想定されます。もちろん初めての来店だと避難経路やお店の造りは分かりませんよね?
だから誘導灯や自動火災報知設備を設置し、そのお店に詳しくなくても避難経路が分かるようにしたり、火災をいち早く知らせたりといった事が必要になります。
設備の設置基準は非特定防火対象物より厳しくなります。
非特定防火対象物
決まった人が利用する場所は『非特定防火対象物』
つまりいつも同じ人が出入りする場合です。
例えばアパートや事務所などです。ほとんどの場合住人や社員のみが利用しますね。
この場合、そこに何度か出入りしている事が想定出来ます。よって避難経路や建物の事をある程度知っていると想定出来ますね。
よって特定防火対象物より設置の設置基準は緩和されます。
まとめ
防火対象物とは
→建物だけではなく、山や森、乗り物も含まれる
特定防火対象物とは
→不特定多数の出入りがある
非特定防火対象物とは
→基本的に決まった人の出入り
と覚えていただけたらと思います。
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