【水噴霧消火設備】
聞き慣れない設備ですね。
消防設備は業界にいなければ
聞き慣れない言葉ばっかりですね。
設置されているビルのオーナー様も
意外と知らない言葉なのではないでしょうか?
この水噴霧消火設備を説明するにあたり
スプリンクラー設備を知っていると
スムーズに理解できますので
先にこちらをご覧ください。
今回は水噴霧消火設備について説明します。
この記事を読む事で
➡︎水噴霧消火設備とは
➡︎水噴霧消火設備の特徴
➡︎水噴霧消火設備の仕組み
について学ぶ事ができます。
水噴霧消火設備とは
水噴霧消防設備はスプリンクラー設備ととてもよく似た設備です。
構成や起動の仕組み、見た目など素人には
あまり違いが分からないかと思います。
スプリンクラーとの大きな違いはというと
水噴霧ヘッドです。
スプリンクラーでいう所のスプリンクラーヘッドの部分です。
この水噴霧ヘッドにより優れた消火能力を有します。
それでは設備の構成やヘッドの特徴について解説します。
水噴霧消火設備の特徴
先程スプリンクラーととてもよく似た設備だと申し上げました。
じゃあスプリンクラーで良いんじゃない?
なんて質問がよくあります。
スプリンクラーと水噴霧消火設備の大きな違いは
↓水噴霧ヘッドです。
この水噴霧ヘッドにより
細かい水の粒子を放出し消火する事が
最大の特徴です。
棒状の水での消火に適さない可燃性液体
(ガソリン、灯油、軽油etc.)
などでも効果を発揮します。
・気化熱で素早く熱を奪う冷却効果
・気化する時に体積が膨張し酸素を遮断する窒息効果
が期待できます。
燃焼の3要素は覚えていますか?
(最近では4要素と言われることも…)
・酸素供給体
・可燃物
・点火源
↑このうちの1つでも取り除いてあげれば
燃焼は止まるということになりますが
窒息効果により酸素を断ち
冷却効果により点火源を断つ
という訳なのです。
水噴霧消火設備の構成
水源(水を貯めておくもの)
ポンプ(水を送る装置)
配管(水の通り道)
水噴霧ヘッド(放水する部分)
流水検知装置(水流を感知し信号を送る)
起動用圧力タンク(自動でポンプを起動する装置の1つ)
一斉開放弁(水を止めておき、必要な時に開放するもの)
ここら辺はスプリンクラー設備と似てますね。
それでは起動の流れと仕組みを見てみましょう。
水噴霧消火設備の仕組み
1.火災により感知器が作動(火災受信機に表示)
2.一斉開放弁開放
3.一斉開放弁で止められていた水がヘッドへ流れ放水
4.水が流れた事により配管の圧力が低下
5.圧力スイッチ作動
6.ポンプ起動
7.ポンプの圧力により放水(水噴霧ヘッドにより細かい水の粒子を放水)
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