年に2度の消防設備点検。
機器点検?総合点検?なんのこっちゃって方が多いですね。
また、総合点検の方が費用が高いという事が気になっている方も多いかと思います。
今回は機器点検と総合点検の違いや、その費用について説明します。
この記事を読む事で
➡︎機器点検と総合点検
➡︎なぜ総合の方が高いか
について学ぶ事が出来ます。
消防設備の機器点検と総合点検とは?
機器点検と総合点検についてまずは違いを理解していただくと費用の違いについても理解していただけると思います。
ではまず機器点検の説明から
[機器点検]
目視による外観点検や簡易な操作による確認を点検項目に基づいて行う点検
[総合点検]
消防設備の全部もしくは一部を作動させ総合的な機能を点検項目に基づいて確認する
[機器点検と総合点検の違い]
上記の説明でなんとなーく総合点検の方がしっかり点検するんだなって事が分かるかと思います。
簡単に説明すると総合点検では機器点検より点検項目が増えるのです。
また、総合点検の時は機器点検も行います。
ん?総合点検の時は機器点検もやるの?
と少しチンプンカンプンですね。
こんな説明をしたら分かりやすいのではないでしょうか?
機器点検+α=総合点検
この+αが増える分、手間も増えます。
全部で10項目あるとしたら
機器点検時は7/10
総合点検時は10/10
の点検を行うんだと思ってもらえればオッケーです。
また、総合点検時には消防署への提出もありますのでその手間もかかっています。
よって総合点検の方が費用が高くなりますが一概には言えません。次で詳しく解説します。
機器点検の総合点検の費用の違い
機器点検は7/10の点検、総合点検は10/10の点検だと述べました。当然、点検項目が増える為費用が高くなります。
具体的には消火栓設備であれば実際に放水し、放水圧力や放水量の測定だったり、誘導灯であれば電気を供給する為の配線の点検が増えます。
では全ての設備の点検項目が増えるの?というとそうではありません。
項目が増える設備と増えない設備を次にまとめます。
[点検項目が増える設備]
・屋内消火栓設備
・スプリンクラー設備
・水噴霧設備
・泡消火設備
・不活性ガス消火設備
・ハロゲン化物消火設備
・粉末消火設備
・屋外消火栓設備
・動力消防ポンプ設備
・自動火災報知設備
・ガス漏れ火災警報設備
・漏電火災警報器
・消防機関へ通報する火災報知設備
・非常警報器具及び設備
・避難器具
・誘導灯及び誘導標識
・排煙設備
・連結散水設備
・連結送水管(ポンプを用いる場合)
・非常コンセント設備
・無線通信補助設備
・非常電源専用受電設備
・自家発電設備
・蓄電池設備
・燃料電池設備
・燃料電池設備
とこんな感じです。ほとんどの設備が該当しますね。続いて項目が増えない設備です。
[点検項目が増えない設備]
・消火器具
・消防用水
こんなところでしょうか。ざっくりとですがほとんどの設備は点検項目が増えるんだと認識していただければと思います。
よくある質問
Q.総合点検でも費用が同じなんだけど高く取られてるのかな?
A.そんな事はありません。
・理由は機器点検時の費用と総合点検時の費用を算出し、平均値を出して請求しているからです。
これをする理由としては毎回同じ金額の請求とする事でお客様も消防設備点検はこの値段と把握する事が出来るよう分かりやすくする為です。
Q.総合点検の費用が一気に跳ね上がってるんだけど?
A.これも理由があります。
総合点検時に点検項目が増える設備がいくつかあります。
中でも自家発電設備の点検では負荷試験という項目があります。こちらは実際に自家発電設備を始動してデータを取ります。この点検は専門の業者が行う場合が多い為、他社を呼んでの作業となりその費用が乗っている可能性が考えられます。
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