不活性ガス消火設備と言われてもなんのこっちゃって感じですね。
そもそも不活性ガスすら聞き慣れない言葉ですね。
では不活性ガス消火設備の説明をしていきます。
この記事を読むことで
➡不活性ガスとは
➡不活性ガス消火設備とは
➡不活性消火設備の構成
➡不活性消火設備の仕組み
について学ぶことが出来ます。
不活性ガスとは
ここでいう不活性ガスとは4種類のガスの総称です。
1.二酸化炭素
2.窒素
3.IG-55
4.IG-541
この4つです。1番と2番は馴染みがありますね。
3番と4番は窒素と他の元素が混ざったもの程度の認識で大丈夫です。
不活性ガス消火設備とは
不活性ガス消火設備とは先で述べた
4種類のいずれかのガスを用いて消火する設備です。
中でも二酸化炭素での消火は
濃度が濃くなると死に至る可能性がある為
点検の際はもちろん、起動ボタンを押すと数秒後にガスが放出される為
注意が必要です。
不活性ガス消火設備の構成
・消火剤貯蔵容器(不活性ガスを貯蔵)
・起動用ガス容器(不活性ガスを放出する為のガス)
・選択弁(どの区域に放出するかを選択する弁)
・制御盤(操作する為の電気盤。どの区域で放出されているかを表示)
・操作箱(手動起動や緊急停止するボタンを収納するもの)
・噴射ヘッド(不活性ガスを放出する部分)
・放出表示灯(放出している部分を表示するもの)
不活性ガス消火設備の起動の仕組み
1.火災が発生し手動起動ボタンを押す
2.スピーカーからサイレンと警報音声が鳴り注意を促す
3.一定時間経過後、起動用ガス容器開放
4.不活性ガス容器が開放され、選択弁により選択された区域へ噴射ヘッドから放出
5.放出表示灯が点灯
この設備での人身事故も発生していますので
手動起動装置を誤って押してしまわぬよう注意して下さい。
また、消防設備士が点検に来た際には
操作箱の位置や操作方法を確認しておく事をお勧めします。
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