今回はハロゲン化物消火設備の解説です。
消火設備の動作フローは
不活性ガス消火設備と酷似している為
を先にご覧いただくとスムーズに
理解する事が出来ます。
この記事を読む事で
➡︎ハロゲン化物とは
➡︎ハロゲン化物消火設備とは
➡︎ハロゲン化物の消火能力
について学ぶ事ができます。
ハロゲン化物とは
ハロゲン化物とは次のガスの総称です。
・ハロン1301
・ハロン1211
・ハロン2402
・HFC-227ea
・HFC-23
・FK-5-1-12
どれも馴染みのないものですね。
“ヘプタフルオロプロパン”と聞いても
ピンと来ませんね。上記のHFC-23の事ですが
このあたりは覚えなくても結構です。
ちなみにハロン1301、1211、2402に関しては
生産終了しています。(オゾン層を破壊する為)
という方。ご安心下さい。
現在設置されているものに関しては交換の必
要はありません!
上記のうち環境配慮の観点から
・HFC-227ea
・HFC-23
が2001年に追加されました。
この2種類はオゾン層を破壊しない
消火剤として活躍しています。
ハロゲン化物消火設備とは
いよいよ本題ですがハロゲン化物消火設備とは
不活性ガス消火設備のハロゲン化物版
と思って頂ければ結構です。
不活性ガス消火設備は消火剤に
不活性ガスを用いていたのに対して
ハロゲン化物消火設備は
ハロゲン化物を用いて消火します。
ここで気になるのがその消火能力ですね。
次章で解説します。
ハロゲン化物の消火能力
ハロゲン化物は油火災や電気火災に使用されます。
[消火原理]
・酸素濃度を低下させ燃焼を抑える
・燃焼の連鎖反応を抑える
といった具合です。
燃焼の3要素は覚えていますか?
・可燃物
・酸素供給源
・点火源
でした。
ここに燃焼を継続させるには4つ目の要素
・連鎖反応
が必要になります。
このハロゲン化物により
・酸素濃度を低下させる
・連鎖反応を断つ
といった具合に消火します。
そしてなんとこのハロゲン化物は
燃焼によって発生した物質により再生され
燃焼が終わるまで反応サイクルが続くのです。
X+H→HX
HX+OH→X+H2O
との事ですがサッパリですね!笑
ここは覚えなくても大丈夫です。
とにかく消火能力に優れ
少ない量で高い効果を発揮します。
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