粉末消火設備とは

解説

粉末消火設備は起動の仕組みや

構成が不活性ガス消火設備と似ている為

先にこちら↓

不活性ガス消火設備とは

をご覧いただくと内容が分かりやすいです。

この記事を読む事で

➡︎粉末消火設備とは

➡︎粉末消火設備の消火薬剤

➡︎粉末消火設備の構成

について学ぶことができます。

粉末消火設備とは

不活性ガス消火設備の消火薬剤が

不活性ガスであるのに対し

粉末消火設備は文字通り消火薬剤に

粉末を使用します。ここが大きな違いです。

不活性ガスは自らのガスの圧力で放出しますが

粉末にはそれがありません。

その為、粉末貯蔵容器とは別に

放出圧力をかける為のガス容器を設けます。

粉が出る消火器をイメージしていただくと

分かりやすいかと思います。

消火器の超大型にし、建物にくっついている

こんなイメージが分かりやすいです。

粉末消火設備の消火薬剤

・炭酸水素ナトリウム

・炭酸水素カリウム

・リン酸塩類

・炭酸水素カリウムと尿素

上記の4種類です。

これらは粉末の消火器にも使われており

対応する火災が異なります。

各種薬剤の特徴

リン酸塩類はピンク色の粉末で

普通火災、油火災、電気火災と

全ての火災に対応します。

炭酸水素ナトリウム

炭酸水素カリウム

炭酸水素カリウムと尿素

は油火災と電気火災に対応します。

粉末消火設備の構成

・粉末消火剤貯蔵タンク(消火薬剤を貯蔵する容器)

・加圧用ガス容器(粉末消火薬剤を放出する為のガスを貯蔵)

・起動用ガス容器(加圧用ガス容器を起動する為のガスを貯蔵)

・配管(薬剤の通り道)

・選択弁(消火薬剤を放出する区域を選択する弁)

・噴射ヘッド(消火薬剤を放出する部分)

・手動起動装置(手動で起動する為の装置)

・感知器(感知器の作動により粉末消火設備を自動で起動する信号を送る)

・制御盤(感知器や手動起動装置からの信号を受け、起動や音声警報などの信号を送ったり、放出区域の表示をする)

・スピーカー(薬剤放出をサイレンや音声警報により警告する)

粉末消火設備起動の仕組み

1.感知器が作動若しくは手動起動装置を押す

2.スピーカーからサイレンと警報音声が鳴り注意を促す

3.一定時間経過後、起動用ガス容器開放

4.粉末消火剤貯蔵容器が開放され、選択弁により選択された区域へ噴射ヘッドから放出

5.放出表示灯が点灯

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